なぜレバレジーズのエンジニアはコーヒーを淹れるのか?テックイベントで200杯提供した「珈琲事業部」に見る企業文化

読む前に

この記事に出てくる「珈琲事業部」というのはNALYSYS開発部というシステム本部内開発部の有志による取り組みのことです。実際の事業部ではありません。
万が一珈琲事業部に入りたくてレバレジーズを志望される場合は、システム開発部のエンジニアとしてご応募ください。

はじめに

こんにちは。レバレジーズでHRTech系SaaS NALYSYSの開発チーム、NALYSYS開発部でEMをやっております、下畑と申します。
私個人の珈琲入れてみたいなという気持ちから始まったNALYSYS開発部珈琲事業部という取り組みが、全社のテックイベントにて珈琲スポンサーとしてエンジニアたちに珈琲を振る舞うまでに至った経緯を書いてみました。

レバレジーズの雰囲気や楽しさ、珈琲事業部に対する取り組みへの真剣さが伝わる記事になっておりますので、ぜひ読んでみてください。

読むとわかること

  • レバレジーズシステム本部に入ると美味しい珈琲が飲める
  • レバレジーズシステム本部に入るとさまざまな味の珈琲が飲めて珈琲の魅力に気付ける
  • 会社の人たちに珈琲を淹れると普段エンジニアが得にくい喜びが得られる
  • やりたいことを損得なしに一緒に楽しんでくれる人や応援してくれる人が社内にいること
  • 珈琲事業部の本気度
  • レバレジーズシステム本部の雰囲気

ことの発端

名古屋に住んでいる私の友人からGolpie Coffeeという珈琲ロースターの存在を教えてもらいました。ここの豆を納得いく美味しさで淹れるのに半年かかった、という面白い話も同時に教えてもらったので自分もチャレンジしてみたくなりました。

ただ、珈琲を淹れるための器具を調べてみると、そこそこお金をかけないといけない気がしてきて、始めることを躊躇しておりました。

そんなことを考えていたおり、チームメンバーにも珈琲好きがいることが判明。
自分のためだけに器具を揃えるのではなく、彼らが道具を使って会社で珈琲を淹れてくれるのであればいい投資になるなと思い、購入を決意しました。

Go!珈琲事業部!

どうやって淹れるの?

LIGHTUP COFFEEというお店が三鷹にあります。ここではハンドドリップ講習をやっているので、まずは自分がノウハウを収集するために赴きました。
ここでの体験はとても面白かったです。講師が教えてくれたレシピをもとに生徒が珈琲を淹れるのですが、生徒が淹れた珈琲の味がそれぞれ全然違うことに驚きました。
先生が淹れてくれた珈琲は酸味や甘味などのバランスがちょうどよくカドがない珈琲だったのですが、生徒が淹れたものは酸味が強調されていたり、苦味が強調されていたりと、これはがんばり甲斐がある趣味だなと思いました。

淹れてみよう

講習で教えていただいたレシピと珈琲器具とGolpie Coffeeの豆を引っ提げて出社しました。Golpie Coffeeの豆はちょっと高いものでしたので、各フロアにある全自動コーヒーマシンに入っている豆を拝借し、淹れる練習から始めました。

マシンでいれるより美味しく淹れられて嬉しかったのを覚えています。

いい豆夢気分

Golpie Coffeeの豆を3種類購入しました。
どれも中煎り(通常のお店の浅煎り)のものでしたが、1つとても妖艶な香りのする豆がありました。珈琲の実から豆を取り出す精製という工程がありますが、ダブルアナエロビックという方法で精製されたこの豆は、珈琲とは思えないほどのフルーツ感で、パイナップルみたいな味がしたのを覚えています。

みんなでこの珈琲を飲み、珈琲の可能性を珈琲事業部内で共有できたことで、メンバー各々がいろんなお店で珈琲豆を購入してくるようになります。

豆主制度

自分たちで珈琲豆を購入して、自分たちで飲むのもいいのですが、私たちが所属しているNALYSYS開発部のメンバーたちにも飲んで欲しいなという思いが出てきました。
一方で、美味しい珈琲豆は高価なものが多いため、無償で提供し続けるには無理があると感じてもいました。

そこで、開発部のメンバーから豆を提供してもらい、自分たちは技術を持って飲める状態の珈琲をお返しする、という循環を作ろうと考えました。

豆主制度と名付け、現在もこの方式で運用しています。
珈琲好きな開発部メンバーに最初は辻斬りならぬ辻淹れを行い、胃袋をつかみます。
取り組みを面白がってくれた人や胃袋を掴まれた方達が豆主様になってくれました。

通常エンジニアは顧客との距離が遠かったり、自分1人でやった仕事が顧客から評価されることは多くはありません。
自分が淹れた珈琲を豆主様に直接提供したときに感謝される営みはエンジニアにとっては尊いものだと思えました。同じように、自分達で作ったものを自分達で営業するという取り組みをNALYSYS開発部の一部のチームが行なっていますが、彼らはこの喜びの味を知っているのかもしれません。

認知拡大へ

珈琲事業部の取り組みは口コミでNALYSYS開発部以外にも知られることとなります。
レバレジーズではslackに部活チャンネルというものを作ることができます。事業部メンバーがzc-珈琲という部活チャンネルを作ってくれたため、そこに珈琲を注文するためのワークフローを作りました。

会社に対してオープンな場を提供することによって、NALYSYS開発部だけでなく、システム本部長や別事業部の方からの注文も入るようになりました。
この取り組みによって珈琲事業部の名前が色々なところに広まっていくことになりました。

Go!テックフェス!

テックフェスで珈琲スポンサーもやるぞ

レバレジーズでは年に2度テックフェスというシステム本部全員参加型の勉強会があります。
過去のテックフェスの様子についてはこちらをご覧ください。
tech.leverages.jp

テックフェスの運営さんと珈琲事業部のメンバーの仲が良かったこともあり、珈琲事業部がテックフェスで珈琲を提供する話が持ち上がりました。
200人規模のイベントでしたので、それなりに準備が大変なんだろうなと思いつつも、面白そうだったので参加を表明しました。

エプロン欲しいなぁ

テックフェスで珈琲を淹れる際、本気度と一体感を演出するためにみんなでデザインしたロゴの入ったエプロンを作りました。自腹でしたが、大人の遊び感が出て面白かったです。

制約

200人分の珈琲を提供するとなると、豆が2kg程度必要であると見積もりました。
その豆を自腹で払うのは流石に懐が痛いので、システム本部に予算を出してもらうことにしました。通常購入している豆が1000〜2000円/100g程度でしたが、そうなると20000円以上かかります。
提示された予算が20000円程度という制限の中で、これに紙コップやアイスコーヒー用の氷を用意した場合オーバーしてしまうことになります。豆選びを頑張らなくてはいけなくなりました。

豆選び

レバレジーズの開発拠点がある渋谷一丁目支店の近くにSingle Oというコーヒー店があります。
そこのKILLER BEEというブレンドコーヒーを飲んだ時ハチミツのような甘い香りを感じました。

コーヒーがあまり好きではない人の中には、酸っぱい味が苦手という人が多くいらっしゃいます。ここで飲んだコーヒーは酸味が少なく、苦味もそこそこで、甘い香りが強く感じられる珈琲だったのと、価格も1000円/100g以下と手頃だったため、この豆を採用することに決めました。提供を終えた今となってはニーズをしっかり捉えられていたんじゃないかと思います。

大量抽出用のレシピ開発

200人に対して珈琲を都度都度ハンドドリップで淹れていくためには一度に大量の珈琲を淹れる必要がありました。美味しい珈琲を淹れるためのパラメータとして豆を挽いた際の粉の粒度とお湯の温度が特に重要になってきます。

珈琲の粉にお湯を注いでいき、最終的に2〜3分くらいで抽出が終わると渋みが出にくいと言われております。いつもの1杯取りレシピの場合より高速でお湯を落とす必要があったため、まずはいつもより粗めの挽き目で美味しい珈琲が作れるように調整を行いました。挽き目の調整が終わったら温度を変えながら味を見ていき、美味しく作れるレシピを考案していきました。

退勤後にこれらの作業を行なっていたのですが、夜遅くに大量のカフェインを摂取する羽目になりました。飲みすぎて頭が痛くなったのもいい思い出かもしれません。

オペレーションと前日準備の検討

テックフェスの開催が夏だったこともあり、アイスコーヒーの需要が高いことが予想できました。代々木にあるフグレンコーヒーというお店ではアイスコーヒーを頼むと瓶に入ったコーヒーを注ぐだけのオペレーションで手早く客を捌いていきます。これを参考に、事前にアイスコーヒーを仕込んでいくことにしました。

また、テックフェスは著名なエンジニアをお招きしてお話ししていただく基調講演(今回はみのるんさん)やレバレジーズエンジニアのLTを聞く場でもあるので、ミルで豆を挽く音がうるさいだろうと判断し、前日に大量の豆を挽いてから現地に赴くことにしました。

珈琲事業部には電動のミルがないため、コマンダンテという手挽きのミル2台を使ってゴリゴリ挽き続け、傍らで大量のアイスコーヒーを抽出しました。

テックフェス運営による宣伝

テックフェスの運営さんは今回特に気合が入っていて、事前に広報活動を積極的に行なっていました。珈琲事業部が参加することもこのような形で宣伝してくれました。

嬉しい宣伝

いざ当日

エプロン、備品、珈琲の粉、アイスコーヒーの準備を終え、万全の状態で当日を迎えました。
氷は当日コンビニで購入する予定でしたので、メンバーには先に会場に入って準備をしてもらい、自分は氷を購入してから会場に入りました。
すると謎の行列が出来ており、その先頭には珈琲事業部のブースが。運営の方の宣伝効果があったのか、テックフェス開始前に珈琲を飲みたいエンジニアの方達がたくさんいたようです。こちらとしては大興奮で急いで氷を持ってブースに向かいアイスコーヒーを注いでいるメンバーを手伝いました。

すごい行列に慄く

8L用意していた珈琲も開始から2時間程度で無くなってしまったため、ホットコーヒーとアイスコーヒーを現場でたくさん淹れることに。嬉しい悲鳴を上げながらいつものテックフェスをまた違った立場で楽しむことが出来ました。

仕込んだアイスコーヒーを捌くメンバー達

反省など

アイスコーヒー需要や宣伝による集客効果を見誤りました。もっとアイスコーヒーを準備してから参加したほうがよかったです。ただ、現場では珈琲事業部メンバーが機転を効かせて給湯室への往復を少なくするための工夫をしてくれたり、珈琲事業部ではないNALYSYS開発部メンバーの自主的な協力のもとなんとか珈琲を淀みなく提供出来たのではないかと思います。

珈琲を飲まれた方からは、「いつもは砂糖を入れているがブラックでも美味しく飲めた」など嬉しい感想をいただきました。運営の方がテックフェス自体のFBを募集していたのですが、そこにも珈琲が美味しかったという旨のコメントがあり嬉しかったです。

新たな挑戦

テックフェスでの取り組みでシステム本部内での認知は広がったと思います。
レバレジーズの全社イベントである「納涼祭」にも参加することとなり、さらに多くの方達に珈琲を提供できる機会を得ました。
最近はカケハシさんが行なっている珈琲スポンサーのように外部イベント等でも珈琲を提供できるような存在に憧れを抱いています。NALYSYSが出展するHR系の展示会であったり、レバレジーズが企画している外部勉強会等で珈琲を振る舞える日がくるといいなと思っています。

最後に

自分の好奇心から始まった珈琲事業部という取り組みですが、珈琲好きなメンバー達がただ集まって珈琲を飲んでいるだけだったのが、活動の場所を広げ色々な方に珈琲を提供する立場になったことが不思議でもあり面白く思っております。
メンバーたちが、珈琲の奥深さや提供する喜びに本気でハマりつつあるので、社内でのプレゼンスを高めて本当の事業部になる日がくるといいなぁなんてことを半分本気で考えています。
NALYSYS開発部やシステム本部の皆さんがどういう気持ちで我々を見ているのかはわからないのですが、こんな取り組みを続けさせてくれていることに感謝しています。

私は他にも以下の2つのエントリーをこのブログに書いておりますが、記事を書くときはいつも、人に恵まれたいい会社だなと感じております。

tech.leverages.jp
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改めて、取り組みに関わったり、温かい目で見守ってくれている皆様、豆主様へこの場を借りて感謝いたします。

一緒に珈琲を淹れてみませんか?

毎度宣伝いたしますが、この会社楽しそうだなと思ってくれた方おりましたら、ぜひ採用のご応募お待ちしております!
一緒に珈琲を淹れてくれるエンジニアの方達を心よりお待ちしております。

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NALYSYS開発部の雰囲気がもっとわかる動画


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