レバレジーズではAgile開発をやっていないのか?

はじめに

こんにちは、今年(2024年)の7月からレバレジーズにJoinした藤咲です。

私はこれまで「AgileでVUCAの時代をHappyに!」をモットーに、様々な開発チームにコーチングしてきました。 ですので、レバレジーズの「顧客の創造を通じて関係者全員の幸福を追求し、 各個人の成長を促す」という企業理念に非常に共感できました。 またグループ会社であるレバテックでは、昨年設立されたCTO室がAgile開発推進の役割も担うため、そこの所属となりました。

まだJoinしてから2ヶ月半というタイミングではありますが、レバレジーズでのAgile浸透へのFirst Stepについてご紹介します。

Agile CoP、はじめました。

レバレジーズではAgile開発に取り組んでいるものの、なかなか浸透しない上に効果がイマイチわからないという声が上がっていました。実際に各開発チームの進め方を見ていると、自信をもってスクラムをやっているチームと、なんとなく用語を使っているだけのチームが混在していました。

そこで、まずはAgile CoPというコミュニティを作ることで、組織内での知見を共有することから始めることにしました。

弊社におけるAgile CoP(CoP: Community of Practice)の位置付け

Agile CoPを作ろう!と声をかけたら40人も集まったが、、、

まずは私自身が発起人となり、レバテックを含むレバレジーズグループの開発者全体に向けてAgile CoPを作ろうとをSlackで投げかけると、全体の約20%にあたる40名もの方が参加意思を示してくれました。 そしてKickOffを実施したところ、多くの方がAgile開発の実践経験者であることがわかりました。

ところが、皆さんの自己紹介を聞いていると、

「なんちゃってAgile開発」

「Agileっぽい開発」

「Agile開発と呼んでいた何か」

という表現が非常に多かったんです。

つまり、Agile開発を実践してはいるけれども、今自分たちがやっている開発を自信を持ってAgile開発だと言えない状況であるということがわかりました。

例えば、

  • スクラムで開発している(?)けれどもスクラムマスターはいない
  • スプリント単位にインクリメントの価値を高められていない
  • 事業部を巻き込めておらず開発チームだけで回している

といったように。(まぁ、Agileあるあると言えばそうですが。)

Agile CoPをAgileに運営する

現状は把握できたので、どうすればAgile CoPの活動を通して「自信を持ってAgile開発を実践している」と言える状態にできるか、を次に考える必要があります。 これは今や常套手段でもありますが、弊社ではコミュニティ活動自体をAgileに進める、という方法をとっています。

具体的には、最低限以下のルールで運営を開始しました。

  • 週に1回30分のセッションを開催(1週間のイテレーション)
  • テーマは悩みや相談ごとをメンバーが持ち寄り(バックログ)
  • 各回の終わりに次回のテーマを1つのみ決める(WIP制限:1)
  • 進め方自体の改善提案も常にWelcome(ふりかえり)
  • みんなが主役!(マインドセット)
  • 管理はAsanaボードで!(チケットドリブン)
    Agile CoPタスクボード(Asana)

なんちゃってAgile開発からの脱却を目指す今後の取り組み

まだまだ立ち上がったばかりでご覧の通りバックログも積み上がっていない状態ですが、千里の道も一歩から、ということでスモールにスタートを切っています。 各チームの悩みやうまくいかいない状況に対して、コミュニティでの活動を通して解決のヒントや糸口を掴み、自ら改善していく。そんなメンバーが集まるコミュニティを目指し今後も活動していきます。

一方で、コミュニティ内だけでは解決しきれない課題というのが既にいくつか散見されています。

具体的には、

  • スクラムマスターを目指せるキャリアパスやポジションがない
  • 事業部を巻き込んだ形での推進体制が作れていない

といった、組織の制度や体制に関わる問題です。

そこはCTO室として動かなければならない領域でもあるので、コミュニティと経営をつなぐ立場として、中長期的な対応にもチャレンジしていきます。

レバレジーズの開発メンバーのみんなは、より良い実践をしていきたいというマインドは既に十分に持っています!

そういった前向きなメンバーと一緒にチャレンジしたいという方、ぜひ私たちとHappyに働いてみませんか? recruit.leverages.jp