Twilio Developer Meetup 2018 Summer が開催されました

はじめに

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メディカル事業部のKTです。

先月の18日にTwilio Developer Meetup 2018 Summerが弊社セミナースペースで開催されました。

開催直前まで2回増席するほど、これまで開催されたTwilioユーザーミートアップに比べても多くの参加者の方にお越しいただいたようです。

今回はそんなミートアップの様子をご紹介させていただきたいと思います。

Twilio Developer Meetupとは

KDDIウェブコミュニケーションズ様主催で行われた、 Twilio利用ユーザー様同士のコミュニティ活性を目的としたユーザーミートアップです。

今回は、Twilio社からデベロッパエバンジェリストであるMarcos Placona様を迎え、 コアユーザー様が経験した開発秘話をLT形式で発表するイベントとして開催されました。

Marcos様は、GoogleDeveloperExpertであり、.NETの地域organiserを務めるなど、かなり技術に精通した人物です。 エバンジェリストが来日されることはあまり例がないので、Twilio系のイベントの中でもかなり注目されていたようです!

各発表について

ここからは、当日発表された内容をご紹介させていただきます。

Twilioで困ることの解決方法

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harinoma.info

弊社西口は、Twilioを利用したサービス開発時に困った際に、どういったチャネルを利用して解決していたのかということを経験談も踏まえて紹介いただきました。 また、今回のようなユーザーグループを盛り上げるメリットとして、日本語で顔を合わせて相談がしやすいということと、市場が拡大するにあたってアーリーアダプタである自分たちの市場価値があがるという2点についても言及しています。

いいかんじのシステムアラートをTwilioで

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株式会社Speeeの西様は、某TV番組の放映時に自社のサーバーが落ちた経験を通じて、Twilioを使ったシステムアラート環境を構築した事例についてご紹介いただきました。

speakerdeck.com

これにより

  • 電話通知によってアラートに気づきやすくなる
  • コミュニケーションを取りながら復旧することによって2次災害を減らす
  • システムの構築コストもほぼゼロ

といったメリットが生まれたそうです。

~エンジニアじゃなくてもできる~ Twilioの活用事例のご紹介

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レインメーカー株式会社の長谷川様は、非エンジニアでもTwilioは他のサービスと連携が簡単なので、 活用してみようという発表でした。 例えば、「イベントの繰り上げ当選のメール通知に気づかずに参加できなかった。」という経験を元に、 特定のメールが届いた際に電話がかかってくる。というような仕組みを作成し、実際に自分で利用しているようです。

speakerdeck.com

Architecture of wellcast ~ Live Streaming System ~

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www.bokukoko.info

合同会社セルフリー本間様は自社のリアルタイム配信可能なシステムの開発にTwilioを利用した際の知見をご紹介いただきました。 デバイスやブラウザへの対応が複雑なWebRTCがTwilio側で提供されているので、それを利用してシンプルに開発することができることがTwilioを使うメリットだと仰っていました。 ただ、Twilioのユーザーとしてまだまだ課題も見えてきていて、料金や一部機能の改善要望についても言及しておりました。

TwilioでAlexaスキルを作った話

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http://forexrobotics.jp/pdf/Twilio_Alexa.pdf

Forex Robotics株式会社高橋様には、TwilioとAlexaを組み合わせたサービスの事例をご紹介いただきました。 ご高齢の方が自宅で一人で倒れてしまった時に、Alexaを通じて「助けて」と伝えると、登録された連絡先に対してTwilioを通じて電話がかかるような仕組みです。 こうしたように、日常生活にもTwilioが利用できるという事例をご紹介いただきました。

終わりに

全体として、LT以外にもパネルディスカッションと懇談会にて、ざっくばらんにエバンジェリストや、コアユーザー様の方々に質問する時間も設けられていて、インタラクティブにユーザー様同士がコミュニケーションを取れるイベントでした。 参加された方々も普段は聞けないコアユーザー様の話を聞くことができ、大変満足そうでした。

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また、エバンジェリストのMarcos様によると、日本国外含めてもかなりの規模のミートアップだったと仰っていました。

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ただ、最近日本でも勉強会が頻繁に開催されるなど、ユーザー数も増えつつありますが、

  • 認知度がまだまだ低い
  • 困った際にまだ英語で情報を探さないといけない、
  • エンジニアの数も多くはない

といったことが、課題として上げられておりました。

そういった課題を解決するためにも、今回のようなコミュニティを活性化させることによって、「ユーザー自身で解決していこうという」気持ちが伝わってくる。そんなイベントでした。