レバレジーズの急拡大を支える内製化SFAとは

はじめに

こんにちは! エンジニアの室井です。

近年、レバレジーズは事業の急拡大を続けていますが、その中核となっている「Dataforce(データフォース)」と呼ばれる自社プロダクトをご紹介します。

Dataforce(データフォース)とは?

Dataforce(データフォース)はレバレジーズが内製化しているSFA※1です。

※1 営業業務の効率化を図り、売上や利益の向上を実現する営業支援システム、Sales Force Automationの略称

Dataforceは現在、看護師の紹介事業・派遣事業、そして介護士の紹介事業・派遣事業の4つの事業で利用されています。

国民の4人に1人が65歳以上という少子高齢社会を迎えた今、医療従事者の需要は日本全体で高まっていますが、依然として十分に供給が追いついておらず、医療・介護業界における人手不足が発生しています。

だからこそ我々SFA開発チームは、Dataforceを通して営業業務の効率化を向上させることで、病院や施設の抱える人手不足問題の解消に貢献することができると考え、日々取り組んでいます。

Dataforceが持つ主な機能は次の3つです。

1. 求職者、事業所管理機能
 求職者、事業所に関する基本情報や接触履歴など全ての情報を統合管理する機能です。 顧客から問い合わせが入ったときに担当者が不在でも、顧客管理画面を呼び出せば相手先の情報がひと目でわかり、担当者以外の人の的確かつ素早い対応が可能です。

2. フロー管理機能
 求職者に求人を紹介をする段階から、面接日程調整・入職までの流れの中で、個々のフローを管理する機能です。 ひとつひとつのフローについて、顧客情報、求人情報、営業フェーズ、入職予定日など、紐づけられた関連情報を俯瞰することができます。

3. 活動管理機能
 営業活動における行動や結果を数値化して管理する機能です。 担当者の案件数、営業実績などの情報を管理・蓄積することができるため、成績の良いメンバーの行動パターンを、他のメンバーに共有すれば、チーム全体のパフォーマンスの底上げにもつながります。

Dataforceの強み

Dataforceには多くの強みがありますが、今回はその中から2つご紹介します。

1. 営業業務に必要な機能の集約
 LINE to Call や Twillo などの外部連携APIを使用してDataforce内でLINE、SMS、電話といった顧客とのコミュニケーションで使用するツールが利用できます。 これまでバラバラに管理・運用していたツールを一元化することによって、データ統制のみならず、営業業務の効率化や生産性向上を実現しています。

2. 営業向けレコメンド機能
 営業業務のサポート機能として、独自のアルゴリズムを基にした求人レコメンド機能があります。この機能は、求職者の希望条件に近い求人をキャリアアドバイザー(営業)へとレコメンドしてくれる機能であり、新人教育や早期立ち上がりなど、さまざまな面で営業組織をサポートしています。

Dataforceの開発チーム

開発チームは、施策の立案から、要件定義 / 仕様設計 / スケジューリングまでを担当するディレクターと、フロントエンドやバックエンドにおけるアーキテクチャ設計 / 実装設計 / 実装 / コードレビューを行うエンジニアで構成されています。

開発手法は、2週間単位でスプリントを設定したオリジナルのスクラム開発で行なっており、スプリントの始まりに工数見積もり会を開き、終わりにKPTを用いてスプリントの振り返り確認をします。

業務内容はエンジニアリングに限らず、基本的に制限がないことから、意欲があれば誰もが色々な業務に挑戦できる組織です。

チームの特徴としてよくあがることが2つあります。

1. 開発サイクルが速い
 スクラム開発体制を採用することで、ディレクターとエンジニアを同じチーム内に配し、コミュニケーションコストを削減することができ、システムを企画・開発するサイクルが速いです。

2. 主体的な人が多い
 チームやシステムをより良くしたいと主体的に動く人が多いことも特徴の一つです。 日頃から改善点がないか探している人が多いので、エンジニアの業務改善なども頻繁に行われています。 エンジニアの業務改善にとどまらず積極的に施策を立案したり、UI/UX改善を行ったりなど、様々なことにチャレンジしています。

技術スタック

■Laravel
 Dataforceを利用する事業が多岐にわたることから、営業業務プロセスを理解しなければ開発ができないのはよくあることです。しかし、それではプロジェクトに参画した人が即戦力として活躍することが難しくなってしまいます。 そのため、Laravelのサービスコンテナの仕組みやパッケージ開発の容易性を活用し、ルールや事業知識がなくても良い基盤を設計し、パッケージをリポジトリに切り分けることで効率的な開発ができるだけでなく、誰でもすぐに即戦力となり活躍することができます。

■AWS
 Amazon TranscribeやAmazon Comprehendを使用して、顧客とのヒアリングなどで得られる情報をシステムに自動入力することで、営業業務を削減したり、リアルタイムで行われる対話から顧客の感情を解析しCX最適化を行うなど、音声分析に取り組んでいます。

【その他利用技術(一部)】

  • 開発言語
    • PHP
    • JavaScript
    • TypeScript
    • Python
  • フレームワーク
    • Laravel
    • Vue.js
  • インフラストラクチャ
    • AWS : EC2,ECS,S3,RDS,ElastiCache,Lambda
  • ミドルウェア
    • nginx
  • DB、検索エンジン
    • PostgreSQL
    • Elasticsearch
  • 構成管理ツール
    • CloudFormation
  • CI/CD
    • CircleCI
    • GitHub Actions
  • 監視ツール
    • Cloudwatch
  • その他ツール、サービス
    • Docker
    • GitHub
    • sendgrid(email delivery)
    • Twillio
    • LINE to Call

おわりに

Dataforceチームのエンジニアとして働くことには2つの魅力があります。

1. エンジニアとして大きく成長できること
 Dataforceチームでは、様々なAPIを用いた開発やレコメンド機能を用いた開発など、色々なプロジェクトに携わることができます。そのため、幅広い経験をすることができ、大きな成長ができます。

2. プロダクト設計など開発以外の仕事にも挑戦できる
 Dataforceチームのエンジニアは本来の開発業務以外の動き方も希望に合わせてできます。 社内に利用ユーザーがいるため、ユーザーにヒアリングを行いながら新規施策の立案やUI/UX改善などに挑戦することが可能です。 立案した施策で業務効率や売上が向上した時は、大きなやりがいを得ることができます。

弊社の情報公開ポリシーのため、機能について深くお話はできませんでしたが、ブログに公開できないことでも、会社説明会やカジュアル面談などではお話ができることもありますので、Dataforceについてご興味がある方はぜひ質問してみてください!

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