
はじめに
こんにちは。 レバレジーズで社内向けの経営管理の基盤システム開発を行っている金栄世(キム・ヨンセ)と申します!
今回は、2026年の年明けに実施した、完全業務外・有志10名による2泊3日のAI駆動・個人開発合宿についてご紹介します。(日記調でお送りしますが、温かい目で読んでいただけると嬉しいです)
レバレジーズには、業務だけでなく「ものづくりそのものを楽しむ」エンジニア文化があります。
この合宿のゴールは、「なんでもいいから、1人1つプロダクトをリリースする」。 そして結果は・・・参加者全員無事リリース達成しました!
このブログではみんなが実際にリリースしたWebアプリ・モバイルアプリ・Chrome拡張機能の紹介もしているのえ、実際にユーザとしても利用して頂けるととても嬉しいです😊
プロダクト紹介は末尾にあるので、お忙しい方はここだけでもご覧ください😊
目次
- はじめに
- 発端と準備
- 合宿当日
- 1日目
- 2日目
- 3日目
- みんなの成果物
- おわりに
発端と準備
なぜやろうと思ったのか
2025年10月、レバレジーズではエンジニア向けにAI開発ツール費用を月1.5万円まで会社が補助する制度がスタートしました🔥
特徴は、業務利用に限らず、個人の利用にも活用できること。(ここ重要)
私はこの制度を活用し、Claude Code Max 5xプランを契約。 コーディングエージェントを本格的に使ってみたところ、想像以上に開発がスムーズに進みました。 実装、修正、テスト、リファクタリングまでのサイクルが圧倒的に速い。
触っているうちに、「本気でやれば、2〜3日で企画からリリースまで持っていけるのでは…?🤔」という手応えを感じるようになりました。
せっかく個人利用も可能な制度があるなら、自分だけで試すのはもったいない。 他のエンジニアも巻き込み、自由な発想で好きなプロダクトをつくり、実際にリリースまでやり切る場をつくれないかと考え、今回の合宿を企画しました!
準備
まずは合宿の前提となる、日程と宿の確定から着手しました。
リリースまでやり切ることを考えると、1泊ではさすがに厳しい。。 最低でも2泊3日は必要だろうと判断し、直近の3連休で実施することにしました。
(全員で一斉に有給を取る案も一瞬よぎりましたが、チームへの影響を考えて見送りました。笑)
宿選びでは、以下の条件を重視しました!
- 公共交通機関でアクセスできること(車移動だと運転担当が大変)
- 10人が滞在でき、最終発表に使えるモニター付きの広いリビングがあること
- 価格が現実的であること
いくつか候補を比較した結果、理想的な物件を発見。
広いリビングに加え、寝室が複数あり、お風呂も2つ😳
開発にも発表にも、そして食事するにも十分な環境でした🙇♂️

次に、タイムスケジュールを設計しました。 ほとんど作業時間をするとはいえ、 一部レクリエーション的な時間も用意しました!
僕が最近料理にハマっているのと、参加者の大井が元々日常的に料理をしていたことから、晩御飯は僕と大井がメインで料理をすることに笑
最終日の次の日から普通に仕事なので、 疲労が溜まらないように早めの解散としました!

最後に、スキルレベルがさまざまなメンバー全員がリリースまで到達するためには事前準備が必要と考え、 合宿の2週間程前に、 予めプロダクトの企画を固めておく「企画会」の実施 シンプルなアプリケーションとインフラのテンプレートリポジトリをそれぞれ用意 の2点を行いました。
企画会では、参加者には事前に最低1案を用意してもらい、当日は全員で実現可能性や提供価値を高めていくべく、フィードバックを実施。また、想定より早く完成した場合や、途中で開発が頓挫した場合に備え、予備のプロダクト案もいくつか準備しました。
リポジトリのテンプレについては、アプリケーション用はモバイルクライアント(Flutter)・Webクライアント(Next.js)・バックエンド(Fastify)の三つを持つアプリケーションとし、cc-sddのセットアップや一部SKILLSを用意。インフラ用はGoogleCloudのCloudRunをメインとした構成とし、 それをTerraformで実装したものをテンプレとして用意しました。
合宿当日
1日目
13時過ぎに合宿の開会式を実施しました! 宿泊先のチェックインが16:00だったため、それまではレンタルスペースを借りて実施。 ここで改めて目的とゴールを共有し、3日間の方向性を揃えました!
開会式が終わった後は、予め準備しておいたテンプレートを利用した開発環境の確認やAIツールのセットアップを行い、「すぐに開発へ入れる状態」を整えていきました。

(レンタルスペースでの開会式)
16:00に宿へチェックイン。 荷物を置いて少し作業を進めた後、夜はみんなお待ちかねの夕食タイムへ。 金と大井でそれぞれ3品ずつ作り、クッキングバトルとする予定でしたが、結局全部美味しかったので引き分けのノーサイドとなりました😂 10人分の料理なんて作ったことはもちろん無かったので、みんなにたくさん協力してもらいながらとなりましたが、なんとか作り切ることができました笑

(左: 約1kg分の砂肝の下処理をする金, 右: 大井作の海老クリームパスタと金作の砂肝とネギの柚子胡椒炒め)

(お酒を飲みながらみんなで料理を楽しみました)
2日目
朝に起きる時間は特に決めておらず、各自散歩に行ったりリフレッシュしていました。 ご飯や中間発表以外は、それぞれが自分のペースで開発に向き合います。
15時頃には全体で中間発表を実施。 各自の進捗共有に加え、最終発表までにどこまで仕上げるかの意気込みも話していました!!
この時点で、すでに一定レベルで動作するプロダクトを形にしているメンバーも多かったですが、 ここからちゃんと提供できる品質に持っていくのはやっぱりだいぶ時間がかかるんですよね...(僕もそのうちの1人です)
そうした中、これまでに複数のアプリをリリースしてきた経験を持つメンバーは、この段階で一つ目のプロダクトを完成させ、さらに中間発表後には二つ目の開発に着手していました...!!

(中間発表で進捗を共有してます. 乳酸菌系のドリンクが多いです笑)
開発に集中した一日の締めくくりとして、晩御飯にはすき焼きを作りました! こうやってみんなで鍋を食べるというのも、合宿の醍醐味の一つですね😊

(みんなで作ったすき焼き)

(映画やドラマを見ながら美味しく食べました)
夜は最後の発表やリリースに向けて、 デプロイやAppStoreへの申請、 追加機能の開発、 細部の品質向上など、 各自が着々と作業を進めていきました。
お互いが時には励まし合いながら、最後の最後まで、夜が明けるまで追い込んでやり切りました🔥

(深夜4時くらいですが、 みんなまだまだ開発していました)
3日目
3日目は、最終発表・表彰式・打ち上げのランチというスケジュールでした。 最終日には各自がプロダクトを本番URLやエミュレータ、 スライドを用いてプレゼンをする形式で、 プロダクトの「面白さ」「将来性」「品質」の三項目で評価するアンケートも用意。
ちなみにスペシャルゲストとして我がシステム本部の部長の的場さんもプライベートでお越しくださって、最終発表の視聴と評価も行って頂きました!!

(大井のエキトイレの発表の様子:彼は事前に何十時間もかけて自分の足でJR線の各駅のトイレを調査しました笑)
全員のアンケートの結果、 3位: 山本〜ビジュアルノベル化拡張機能 2位: 大井〜エキトイレ 優勝: 山田〜roguu - 美容記録アプリ となりました!(プロダクトの紹介は下にあるのでお待ちを...)
どれも特定のペルソナに深く刺さる設計思想が随所に見られるような良いプロダクトで、 非常に接戦でした✨
最近ではAIが発展し、個人でも高品質なプロダクトを短期間で形にできる環境が整いつつあります。 そのため、「自分自身を最も解像度高く理解している当事者が、そのままペルソナとなって開発する」スタイルのサービス創出は、今後さらに増えていくだろうと思います!

(左: 第2位の大井, 中央: 優勝の山田, 右: 第3位の山本)
合宿終了後は、打ち上げとして昼に豪華なイタリアン食べにいきました😊 3日間やり切った達成感を共有しながら、昼から飲むお酒は最高すぎましたね✨ これにて合宿は終了しました!!

(打ち上げのイタリアンの様子)
みんなの成果物
今回の合宿で各自が開発したプロダクトをこちらに載せていきます!! 良ければ是非一度利用してみてください!
美馬: プロ野球雨天中止速報

どんなアプリか一言で
「今日のプロ野球、雨で中止になりそうかを“チーム別”にひと目でわかる予報ブラウザアプリ」です。
こだわりポイントは?
過去10年分の球場ごとの雨天中止データを収集して、回帰モデルで正確なモデルを構築したところです。
ユーザの皆さんに一言
観戦予定を立てる前の「まずこれチェック」に使ってもらえたら嬉しいです。天気が読みにくい日ほど、あなたの予定づくりの味方になります。
大井: エキトイレ

どんなアプリか一言で
駅のトイレ情報を確認できるアプリ
こだわりポイントは?
僕がJRの駅を足で調査して、アプリにしました! 調査に計24時間くらいかかっています!
ユーザの皆さんに一言
トイレに行きたくなったらぜひ使ってください!
金: 声で残す日記SNS - Voicelet

どんなアプリか一言で
最大30秒の音声で日常をつぶやける, 音声日記SNSサービス
こだわりポイントは?
このアプリでは「投稿は24時間で消える」上 に「投稿は一度しか視聴できない」という儚さを持っているところがこだわりです! 最近のInstagramやXではどんどんコンテンツがリッチになってきており, 些細なことをわざわざ投稿する人は減ってきていると思いますが, Voiceletではこの儚さのおかげで日常の小さなことも気軽に呟けるようにしています.
ユーザの皆さんに一言
SNS疲れで自分を出し切れていない人は, 是非Voiceletで「飾らない素の自分」を吐き出してみてほしいです!
細田: マゴモット
(準備中)
どんなアプリか一言で
いつでもあなたのそばに。「孫AI」と楽しくおしゃべりできるアプリです。
こだわりポイントは?
ターゲットがご年配の方々であるため、入力方法にはテキスト入力ではなく音声入力を採用。また、初めて使う方でも直感的に操作できるよう、シンプルさを追求したデザインにこだわりました。
ユーザの皆さんに一言
孫AIとならいつでも、どこでも楽しくお話ができます!
室: Luxuary Lunch
どんなアプリか一言で
現在地から近い高級ランチを調べて問い合わせしてすぐ行ける!を実現
こだわりポイントは?
普通のサラリーマンだと普段絶対に行かないであろう高級ランチを出力できるようにした
ユーザの皆さんに一言
高級ランチは消費ではなく、貴重な体験です
山田: roguu - 美容記録アプリ -
どんなアプリか一言で
美容院、ネイル、エステなどつい忘れがちな「美容の履歴」を記録できるアプリ
こだわりポイントは?
記録することが面倒にならないように、直感的に使えるシンプルでモダンなデザインにこだわりました。
ユーザの皆さんに一言
「前回いつ行ったっけ?」「今月美容代にいくら使ったっけ?」「どこのサロンに行ったっけ?」 そんなつい忘れがちな小さなモヤモヤを解消したくて、このアプリを作りました。 記録を頑張るのではなく、必要な時にサッと振り返れる。 美容ライフに、そっと寄り添う「ちょうどいい記録帳」になれたら嬉しいです。
菅野: 悪魔的しりとり
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.akumateki.shiritori

どんなアプリか一言で
“ひらがなを奪い合う” 悪魔的な文字制限により、「大人向けに進化した戦略的しりとり」ゲームです!(for Android)
こだわりポイントは?
2つあります。 1つ目は面白い仕掛けです。例えばガチャから、アニメの有名セリフのパロディを収集できたり、勝率や連勝記録によって名誉称号がゲットできたり...他にも仕掛けが満載です! 2つ目は語彙リストの納得感ですね。実際のユーザと14日以上ものテストプレイをしたので、かなり仕上がってます!
ユーザの皆さんに一言
悪魔的ルールを巧みに使い、相手(AI、人)を「ぎゃふん」と言わせましょう!!ちょっとしたスキマ時間に悪魔的な言葉遊びを楽しんでください!あなたの語彙力と戦略センスが試されます!!
平島: Determination Hub
https://determination-hub.com/
どんなアプリか一言で
「他者への宣言」と「失敗時のペナルティ(支払い内訳の可視化)」によって自分を追い込み、目標達成を後押しするアプリです。
こだわりポイントは?
「制約と誓約」がもたらす強制力 です。『HUNTER×HUNTER』の「制約と誓約」のように、人は過酷なリスクを背負ってこそ限界を超えた力を発揮できます。本アプリは仲間への公約と失敗時の罰金を可視化し、「逃げれば金を失う」という状況を作り出すことで、あなたの意志を強制的に研ぎ澄ませます。 技術的には、迅速なリリース・改善を目標に、TerraformによるInfrastructure as Code (IaC)、GitHub Actionsを用いた自動デプロイの仕組みを構築しました。
ユーザの皆さんに一言
お金は大事に使いましょう!
柳: UpDateMe!!
https://updatme-frontend-265789616824.asia-northeast1.run.app/
どんなアプリか一言で
自宅でトレーニング(以下:宅トレ)勢向けに、YouTubeのトレーニング動画で今後のトレーニングカリキュラムを組んでスケジュールに組み込んでくれるカレンダーアプリです。
こだわりポイントは?
どんな体になりたいか、どんな体の不調があるか、トレーニング時間などを自由言語でAIに相談できるところです! その人に合ったメニューを作って提案してくれて、かつスケジュールにも落とし込んでくれるので宅トレが続かない人にも役に立てるアプリかなと!
ユーザの皆さんに一言
合宿に参加して初めてWebアプリをリリースまでできて、ラブ上等もみれて本当に良かったです! よんせくんありがとう! もっと使いやすくブラッシュアップしていくぞ!!!
山本: ビジュアルノベル化拡張機能
(AIのAPI利用料がとてつもないことになるので一般公開は無し)
どんなアプリか一言で
小説サイトのUIをビジュアルノベル風の画面にしてくれるchrome拡張機能です。
こだわりポイントは?
BGMとかバックグラウンドの画像があった方がいいよなと思い、これらの機能をつけたのですが、この際に文章で画面転換したら、BGMやバックグラウンドの画像も切り替わるようにしました。
ユーザの皆さんに一言
00年代の残り香に縋って生きてる。
おわりに
合宿当日の時点でリリースまでいけなかったプロダクトは一部ありましたが、 その後も開発を継続し、最終的には全員がリリースまで到達しました!
エンジニアにとって、自らのプロダクトを世に出し、ユーザーに使ってもらう経験は何よりの成長機会です。今回の合宿を通して、個人としてもそのような経験を積む機会にできて良かったと思います!
また、短期間で自分を追い込み、形あるアウトプットを完成させる経験は、「自分の基準」を引き上げます。自分自身への当たり前基準が上がるとともに、自分の力に自信をつけられるのも良かった点だと思います💪
合宿後は多くのメンバーがプロダクト志向が強くなり、業務後に開発をしたりする人も増え、 運営としては実施をして本当に良かったなと思いました!
本記事を通じて少しでも関心を持っていただけた方がいらっしゃいましたら、将来レバレジーズの一員として、この挑戦の場に参加いただけると嬉しいです😊