
はじめに
こんにちは、レバレジーズ株式会社で普段はエンジニアをしているスガノです。 今回、「テックフェス2026冬」運営委員長を務めさせていただきました。
本記事では、レバレジーズグループ全体のエンジニアが一堂に会した 「テックフェス 2026 冬」 の様子を紹介します。
今回のテックフェスは「セキュリティ」 を軸に、 基調講演、総勢100名以上が参加したテックバトル、セキュリティにまつわるハンズオンやセッションなど、さまざまなコンテンツを実施しました。特にテックバトルやハンズオンは、セキュリティ専門チームが主導し、テックフェス用のオリジナルコンテンツとして作成しました。 この一日を通し、セキュリティへの学び・楽しさはもちろん、横との繋がりを実感できる場となりました!
テックフェスとは
テックフェスは、レバレジーズグループに所属するエンジニアを対象に、半年に一度開催される社内最大級の技術イベントです。 エンジニアが新しい技術に興味を持ち、みんなで学び合うことを目的に、組織全体の技術力と交流を高める “社内の技術祭” として続いています。
このイベントの特徴は、事業部の垣根を超えて “有志のエンジニアたち” が自ら運営していること。 普段は異なる開発チームに所属するメンバーが全部署から横断的に集まり、テーマ設計から企画・広報・当日の運営までを自分たちの手で作り上げています。
2026年2月に開催された 「テックフェス2026 冬」 のテーマは、 「急成長のその先へ。セキュリティで信頼と未来を創る」。
このテーマの背景には、会社として掲げている “1兆円規模の企業を目指す” という大きな目標があります。 その未来を支えるエンジニア組織として、攻めと守りを両軸に、次の2つの側面から進化していく必要があると考えました。
① 学ぶ機会の創出 なんとなく苦手意識があったり、学ぶ機会が乏しいことのあるセキュリティ。昨今、ニュースでも大規模なインシデントが複数報道されました。 これからのレバレジーズは1兆円規模の企業を目指します。セキュリティの文脈で、狙われる機会も増えてくるでしょう。 今だからこそ、学ぶことが不可欠と捉えました。
② 楽しみながら学ぶ 「そうは言っても知らないこと多そうだな...」と思う方もいるでしょう。 そこで、守りだけでなく、攻めたり壊したりすることで、攻撃者の目線も学びつつ、アクティビティとしてのめり込める楽しさも必要条件だと考えました。 やらされる学びより、やりたくなる学びを。こんな思いでコンテンツを作ってまいりました。
セキュリティを専門とするエンジニアが中心となった今回のテックフェスは、どのようなものになったのか? 早速、コンテンツの様子を見ていきましょう!
CTFをモチーフにしたテックバトル
テックフェスの目玉コンテンツであるテックバトル。今年は1回戦、2回戦に分けて実施しました。
1回戦
1回戦は「セキュリティ×謎解き」と呼ばれるCTFを元にした、Webアプリの脆弱性を突く「攻撃者の視点」を体験できるテックバトルをしました。セキュリティを専門とするエンジニア社員らが作ったこのバトルでは、 セキュリティ未経験者を含む約100名が参加し、システムに隠された脆弱性を特定し、制限時間内にどれだけ多くのFlag(答え)を獲得できるかを最終的な合計得点を競うクイズ(Jeopardy)形式で実施しました。
採点には、正解者数に応じて問題の配点がリアルタイムに変動する「ダイナミックスコアリング」を採用。多くの人が解いた問題は価値が下がり、誰も解けない難問は高得点を維持し続ける仕組みにより、どの問題から着手すべきかという戦略性と、刻一刻と順位が入れ替わる緊張感を演出しました。 また、あえて「AIによる自動解答の禁止」をルールとし、代わりにヒント機能を充実させることで、安易な解決ではなく参加者自身の「閃き」と「調査能力」を問う設計にもしました。
この1回戦は、参加者が「攻撃者の視点」を安全な環境で体験できるよう企画・開発を進めました。実際に手を動かしてシステムを攻略する快感を通じ、教科書だけでは学べない「なぜそのコードが危険なのか」という防御の勘所を、楽しみながら肌感覚で習得できる場を目指しました。
2回戦
2回戦のテーマはハードニング競技会をモチーフにした「システムをぶちこわしてバトル」! 1回戦の結果を踏まえて分けられたチームに、ECサイトを模したWebサイトのソースコードが配布されます。各チームをスタートアップ企業に見立て、セキュリティインシデントが株価に影響するという緊張感のある設定です。 制限時間内に自チームのECサイトのセキュリティ対策をしたり、他チームのECサイトの脆弱性をつくような攻撃をしたりして、自チームのスコアを稼ぎます。 採点は株価だけでなく、ソーシャルエンジニアリングの考え方を加味した方法で実施しました。具体的には、開始前に配布されたパスワードの紙を、競技中に会場内を歩き回る運営に撮影されたら減点という形です。
このように2回戦は、獲得点数を株価と定義することで、参加者のセキュリティ意識が会社の信用度に直結することを、楽しみながら意識できるルールにしました。
テックバトルの内容は好評で、フェス翌日も、「セキュリティ面白い!解けていない問題があるし、楽しかったから続きをやらせて!」という問い合わせが相次ぎ、急遽コンテンツの閉鎖を1週間延長するほどでした。
ペネトレーションテストのハンズオン
今回のテックフェスでは、完全内製の「ペネトレーションテスト・ハンズオン」を90分の枠で開催しました!
このハンズオンは、今回のためにセキュリティ専門チームが作った特製のハンズオンです。
「セキュリティを身近に」をコンセプトに、自社サービスを模した“やられサイト”を用意。セキュリティチームも使用しているテストツール(Burp Suite)を用い、社内事例をベースにした脆弱性攻撃を初心者でも迷わず体験できるよう難易度設計に極限までこだわりました。
ハンズオンが始まるとSlackのスレッドは質問や実況で大変賑わい、「ハッキング体験が楽しい」「リスクを肌で感じた」との声も多く、アンケートでもほとんどの参加者から「大変満足」という回答を頂きました。準備は大変でしたが挑戦して本当に良かったです。 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
セッション
セッションには、セキュリティを専門とするエンジニア社員を中心に、5名の方に登壇いただきました。 ハイレベルな専門的内容もありましたが、とてもわかりやすくお話しいただき、セキュリティ未経験者・経験者に関わらず学びの多い時間となりました。 発表者の社員の皆さん、お忙しい中ありがとうございました!
- 「ただの訓練」で終わらせない。標的型攻撃の実態と脅威(レバレジーズ 情報セキュリティ室 杉本)
- この if 文を突破できる?TypeScriptで学ぶコードの脆弱性(レバレジーズ レバテック開発部 松浪)
- “いくら損する?“を計算する。EDC手法による定量的なリスク評価と対策効果の可視化(レバレジーズ テクノロジー戦略室 原田)
- AWSセキュリティインシデント対応実録と教訓(レバレジーズ ソリューション開発部 橘)
- 退職者アカウントを削除しても要注意!人的脅威からは簡単に逃れられない…(レバレジーズ 情報システム室 高田)
懇親会
テックフェス終了後は、お待ちかねの懇親会を開催! 今年は「縦と横との繋がりを作る」を裏テーマに、コミュニケーションを促進させる話しかけやすい雰囲気の場を設計しました。
会場のメインコンテンツは、参加者全員を巻き込んだ「スタンプラリー」。 「出身地が同じのメンバーを探す」「Slackアイコンしか知らない人と交流する」といったミッションをきっかけに、初対面同士でも自然と会話が弾む仕掛けを用意しました。
結果、アンケートでは参加者の85%が「他事業部の人と交流できた」と回答するなど、まさに事業部の垣根を越えたコラボレーションの種があちこちで芽吹いていました。
もちろん、尽きない会話に華を添えるのは、寿司やピザなどの豪華な食事たち。 そこで生まれた、人とのつながりによる化学反応が、組織の結束をより強固なものにし、熱気冷めやらぬまま幕を閉じました。
最後に
今回のテックフェス2026冬は、「急成長のその先へ。セキュリティで信頼と未来を創る」というテーマのもと、学びやつながりが各所で萌芽する特別な1日となりました。 セキュリティは難しい、発表機会が少ない分野の1つと言われることも多いですが、今回のフェスではセキュリティ専門チームが中心となり、ハイレベルかつワクワクするような時間を作ることができました。
加えて、この1日は運営・参加者全員の笑顔と熱意があったからこそ成り立ったのだと思っています。 いつの時代も、“人と人がつながる力” こそが最大のエンジニアリングではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます!
それでは、次回のテックフェスでまたお会いしましょう!

P.S.
今回のテックフェスも、朝から会場がいい香りに包まれていました。 実は社内エンジニア有志の「コーヒー事業部」がまたまたコーヒーを提供してくれてました! コードも書けて、豆も挽ける。そんな“フルスタックな男たち”の奮闘記はこちら!
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